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日々のできごとのいろいろを気まぐれに書いてます。 ヴィゴ・モーテンセン (Viggo Mortensen) の “勝手にエヴァンジェリスト” なので、きっと(確実に)話題は多くなります♪ by Eriko


by dog_biscuit

『ミュンヘン』


昨日は、ロードショー公開時に観られなかった、スピルバーグ監督作品『ミュンヘン』をDVDで鑑賞しました。

イスラエル情報機関モサドの一員アヴナーは、妻を愛するよき家庭人であった。その彼が、報復のためのパレスチナ要人暗殺グループのリーダーに任命される。任務遂行の中次第に狂気につかれていくアヴナーだが、イスラエルは彼が任務から退くことを許さなかった─

アヴナー(エリック・バナ)が感じる恐怖、狂気がびしびしと伝わってくる。およそ普通の人間にできない暗殺なんてことをやってのけるには、正気ではいられるはずがない。
この作品で、スピルバーグはイスラエル側にもパレスチナ側にも立たず、個人がどうあがいても逃げられない大きな力を非難している。
いまだに「やられたら、やり返せ」と大国が大義名分を掲げてるんだもの、結局人間はこの延長線上からはずれることができないのかと思うとやりきれない。
『ミュンヘン』は、人間の愚かさを知るためにも、是非観るべき作品だと思う。
そして、12月8日に観るのに相応しい作品だったかも・・・


『ミュンヘン』公式サイト


ところで、クリント・イーストウッド監督の『父親たちの星条旗』は、もともとはスピルバーグが映画化のために映画化権を持っていたのだけれど、作品を観て大いにな納得。
今日から公開になる『硫黄島からの手紙』と共に、国内外を問わず多くの人に観てもらいたいです。
by dog_biscuit | 2006-12-09 16:17 | 映画